【2017年3月28日前編】

仕事がばたばたして更新が遅れてしまいました。

6月3日夜、ロンドン橋でバンが歩行者に突っ込み、近くのバラマーケットにあるレストランでは客が男に刺された。
事件後、少なくとも20人の負傷者がロンドンの6つの病院に運び込まれているという。
https://www.theguardian.com/uk-news/2017/jun/03/london-bridge-closed-after-serious-police-incident-reports

3月末にロンドン、先月はマンチェスターと毎月のようにテロが起きている英国。ロンドン警視庁逃げる、隠れる、警察に電話することを呼びかけている。

14:09追記
ガーディアンによると、このテロで少なくとも6人が亡くなり、30人が怪我をしている。警察は容疑者の男ら3人を射殺したという。

20:46追記
少なくとも7人が亡くなり、48人が怪我をしている。
https://www.theguardian.com/uk-news/2017/jun/03/london-bridge-closed-after-serious-police-incident-reports




旅行記に戻ります。
旅の2日目、バービカンセンターで日本の建築家の奮闘を見たところで終わっていたので、その続き。その日は宿に戻って、管理人さんおすすめのパブでビールを飲もうと思っていたのだが、疲れて寝てしまってこの日は終わってしまった。

明けて3日目。1日フルでいられるのはこの日だけなので、午前中は観光、午後は買いもの、夜は釧路の行きつけのバーで知り合った生粋のロンドナー、ジョーとパブで再会することになった。まずは観光だ。



【デザインミュージアム
テレンス・コンランという人がいる。
1931年10月生まれだから、85歳を超えている。デザイナーでレストランやライフスタイルショップを経営する実業家でもある。モダンデザインの権化みたいなじいさんだ。学生時代、新宿のコンランショップをのぞいたことがある。文字通り一銭も払わずのぞいただけだが、驚いたのは、ウエッジウッドの食器だった。ウエッジウッドといえば、装飾華美でボーンチャイナでものすごく高価だというイメージがあったが、店に陳列されていたホテル用の食器は、白一色のシンプルなデザインだった。そして比較的手ごろだった。足すのではなく、引くデザインの美しさに衝撃を受けた。

ロンドンでコンランじいさんは、20世紀以降の産業デザインを集めたデザインミュージアムを運営している。http://www.japanjournals.com/feature/holiday/8757-161117-designmuseum.html(オンライン・ジャーニー)入館料は無料。館長は掃除機で有名なダイソンの創業者、ジェームズ・ダイソンだという。去年東ロンドンからケンジントンに移転したばかりと聞いていたので、学生時代に折伏されたコンラン教の本山を参拝したかったのだ。ハイストリートケンジントン駅から、代官山周辺のような街並みのケンジントンハイストリートを歩くと、10分程度で右手にホランドパークとデザインミュージアムが見える。

コモンウェルス・インスティチュートを改修した建物自体がインテリアのお手本みたいだ。展示はウォークマンとかマックのデザインの変遷とかアレックス・モールトンとかバイオメガのMN01とかThinkpadの701Cとか、デザイン好きならどこかで見たことがあるもの。
コンラン信徒として驚きはあまりなく、コンランじいさんの洗脳のたまものだと思う。










ひととおり見た後、お土産を買いにさらに歩いて巨大なテスコへ。

物価がべらぼーに高いロンドンで、庶民(の旅行者)の胃袋を安価に満たすだけでなく、人に喜ばれるお土産まで手に入るテスコ。これがなかったら今回の旅はどうなっていたことか。

昼になり、英国に来たのだからとフィッシュアンドチップスを食べに行くことになった。

「シーシェル」http://www.seashellrestaurant.co.uk/は、メリルボーン駅のそば。小学校の向かいにあるテイクアウトの店はすいていたが、メニューを見ても何が何やらわからない。奥さんがおすすめを聞いて、それを注文する。タラのフライだが、衣を付けて揚げただけで、下味はまったく付いていない。食べるときは塩やケチャップ、タルタルソース(有料)などを好みで付けることになる。

日本なら最低限、下味は付けるよなと思うけど、ボリューム満点で、衣はサクサク。付け合せのフライドポテトもおいしい。一気に食べてしまった。店の人もとにかく親切で、あれこれ世話を焼いてくれる。日本から来たと伝えたら、店のマグネットをくれた。



お土産が重くなったので、一度宿に戻る。そして再び買物。宿からメリルボーンロードを西へ15分ぐらい歩くと、メリルボーン・ハイストリートにたどり着く。『こじんまりとしていますが、この通りには、ファッション、カフェ、オーガニック、インテリアなど、立ち寄りたいお店がぎゅっと詰まっています。』(ゲンダイゲストハウス)https://www.gendai-guesthouse.co.uk/blog/marylebone-high-street/



ここには、書店図書館好き必見の「世界の夢の本屋さん」
(清水玲奈、大原ケイ著/エクスナレッジ
世界の夢の本屋さん
で「ロンドンで最も美しい書店」と紹介されているDaunt Books(ドーント・ブックス)がある。
ここオリジナルのショッピングバッグを買い、足早にプライマークとウェイトローズへ向かった。