その日は昼休みにコンビニへ弁当を買いにいったのです。
ハンズななめ向かいのローソンへ。
近づくにつれ、店の方から変な音が聞こえてきます。
それはだんだんと変な音から人間の声らしいものへと変わって行きました。
(「おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい」*おに濁点)
そして入り口に着いた時、その正体は明らかになりました。
それは入り口わきの電話コーナーで、受話器を握り締めて大泣きしていたのです。
年の頃は20ぐらいで小太り。
この寒いのに(0℃以下)白いフリルのついたミニスカート、生足、サンダル。
話を盗み聞きすると、どうやら彼氏と別れ話しているらしい。
すごい大音量で、何事かとみんな立ち止まります。
彼女がかわいそうとか、こんな彼女ならみんな別れるさとかよりも、
何でこれがここにとか、昼間っからこれは何かのネタかとか、カメラどこかにあるんじゃないかとか。
見てた人はみんなそう思ってた気がします。