2011年という未来

■2月に入って何ですが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


 なるべくなら迂回したい札幌市北区麻生の五差路
 


 
■それにしても、2011年ってもっと未来のイメージがありました。アーサー・C・クラークの「2001年宇宙の旅」とか「2010年宇宙の旅」とか、「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」で描かれた2015年の未来とか。映画の未来では当たり前だった空飛ぶ車もまだ実用化されていません。

 
 でも、スマートフォンでどこでもだれでも高速大容量のインターネット利用ができるようになりました。インターネットが普及し始めた大学時代に僕が夢見ていた世界が現実化されつつあります。今後すべての携帯電話はスマートフォンになり、あらゆるメディアの電子媒体化が進むでしょう。新聞も例外ではありません。「斜陽産業」などと言いわけしてこの流れに付いて行かないようでは、この業界に未来はありません。

 
■先日母親を刺し殺した長男に、16年の実刑判決が言い渡されました。彼は親の言いつけをきっちり守り、成績優秀で東京の私大に進学。反抗期らしい反抗期も経験しなかった彼は、就職活動を始めた3年生の時、自分がこれまでしてきたことやこれから目指すことに悩み、やがて中退してしまいます。公務員試験に落ち、スパルタ教育ママのいる実家に戻って12日目に事件は起きました。

 
 16年は長い期間です。今24歳の彼が模範的に刑期を勤めたとして、たぶん35歳ぐらいになるまで仮釈放はないでしょう。そのとき世界はどうなっているのか。同じく刺され、怪我をした父親は「1日も早く社会復帰してほしい」と法廷で裁判員に訴えました。彼が早ければ外で過ごすことになる2022年の未来、車は空を飛んでいるのでしょうか。