2021年の個人的自動車考とその実践

40を過ぎると月日があっという間に過ぎる、というようなことを誰かが言っていたが、まさにその通り。確か前回ブログを更新したのは半年ぐらい前かな、と思っていたら、去年の3月だった。半年どころか1年半以上前だったということに、ひとまず愕然としたのは今しがた。誰も読んでいない、文章トレーニング兼備忘録のような駄文の羅列なので、困ることはないけど。

 

あのとき、僕はたしか水平対向エンジンのメーカーのクルマが欲しいなどとほざいていたが、その後の紆余曲折の末、泣く泣くあきらめることになった。上がりのクルマと目していた20年落ちの某スポーツカーは、右ハンドルの国の日本でなぜか右ハンドルのマニュアル車がほぼ流通していなかったので、別の右ハンドルの国から持って来ればよいと気軽に考えていた。しかし輸入に詳しい車屋さんに聞いてみると、仮に車がタダであっても、右ハンドルの国から日本へ輸入するには、諸経費だけで200万円以上かかるという。100万円のクルマは300万円以上、300万円のクルマは500万円以上かかるということだ。

 

少なくとも僕の経済力では、これからどこかが壊れ続けるであろう、500万円以上の20年落ちのクルマは現実的ではないので、妄想の条件を見つめなおすことにした。幸か不幸かコロナ禍では妄想がエスカレートする。基本はWRCのグループA規定で、ボディ剛性と子どもがいないので2ドア、2リットルターボ、雪国なので4輪駆動、トランスミッションはマニュアルかDCTという条件で探すと、どのクルマも軒並み中古車価格が吊り上がっていた。

 

スポーツカーは生産台数が少ないので、需要と供給のバランスを欠くと暴騰し始める。10年前には200万円程度の個体もゴロゴロしていたランチア・デルタは、今や1千万越えとか、値段が常軌を逸している。デルタなんざ30年以上前のイタリアの実用車ですぜ。このままでは乗りたいクルマに永遠に乗れない。そこで奥さんに拝み倒して、条件に近い割と値ごろなクルマの購入を許可していただいた。そして10年落ちの走行距離7万キロの個体と巡り合った。排気量は条件よりも500CCほどオーバーする人生初のDCTで4輪駆動車。納車からおよそ1か月。それなりに程度は良いが、賃貸で車庫がないので雨ざらしだ。大変申し訳なく思う。

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人生初の4輪駆動車

納車が10月。北国の冬は早い。急いでスタッドレスを探すが、無駄にフロントのブレーキキャリパーとローターが大きく、標準のホイールは19インチとふざけたサイズになっていた。19インチのスタッドレスなんぞいくらするか考えるだけでも恐ろしい。そこでネットの海から情報をかき集めてギリギリサイズの18インチ純正ホイールをヤフオクで1本1万円で落札した。万全のはずなのに、休みの日に取り付けてみると、ホイール内側とキャリパーのクリアランスが1ミリを切っていた。擦る寸前とはいえギリギリ使えるので、今度は18インチのスタッドレスを探す。国産は軒並み1本3万円越えなので、半額ほどで評判の良い、ピレリのアシンメトリコプラスにした。憧れのピレリが半額ですよ。効きは分からないが。

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18インチなのにギリギリ

さらにこのクルマは6万キロでDCTと四輪駆動制御用多板クラッチ(ハルデックスカップリング)のオイル交換が必要だが、中古車屋に問い合わせても交換歴はないという。7万キロ過ぎているのに。そこで今回は時間的余裕がないのでディーラーにて交換してもらうことにした。お見積りは8万円少々となかなかパンチが効いている。この金食い虫がという冷たい視線に耐えつつ、次は自分で交換しますと約束しつつ、来週の交換に備えるきょうこの頃。そのあとは長距離移動が待っている。